ハムストリングスの肉離れの症状と治療
大腿の後面には、大腿二頭筋がありますが、この大腿二頭筋のことをハムストリングスと呼んでいます。
ハムストリングスが有名な理由は、スポーツの現場での、肉離れが発生する頻度の高さのためです。
例えば、短距離の陸上競技大会などが開催されると、いちばん多いのが、この部分の肉離れなのです。
症状としては、大腿後面の血腫や腫脹もありますが、自覚症状としては痛みがメインになります。
損傷程度が軽ければ、軽い痛みであるために、運動継続が可能なケースもあります。
ここで問題になるのが、運動を継続させることによって、かえって損傷程度が酷くなることです。
基本的な病態は、筋肉の線維が傷ついて、部分断裂を起こした状態になります。
そのため、運動を継続すると、より断裂の程度が深刻になるのです。
断裂の程度が深刻になるということは、それだけ治療に要する期間も長くなります。
スポンサーリンク治療に要する期間が長くなるということは、それだけ本来のスポーツ復帰が遅れるということです。
スポーツ選手にとって、スポーツ復帰が遅れるということは、大きな問題になることが多いのです。
そこで必要になるのが、損傷の程度が軽傷の場合には、いかに早く運動を中止させるかになります。
軽傷のうちに運動を中止することが出来れば、それだけ損傷程度が広がることを防止できます。
また、損傷程度が大きくて痛みが初期から強い場合には、たいていの選手は運動を継続しません。
こうした損傷程度が大きい場合に必要なことは、患部を固定することが肝心です。
患部を固定するためには、膝関節と股関節の固定をすることが必要になります。
ハムストリングスは、膝関節と股関節の両方の関節に跨る筋肉です。
そのため、両方の関節を固定することが、患部の固定に繋がるのです。
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